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見えないところの美学

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見えないところも美しく

と、ご教授くださるのは、
オンラインサロン彩乃会着付け俱楽部diary
主宰の福井洋子先生。

私が知りたかったのはこれだったんだと
霧が晴れて視界が広がった心地でした。
そして、見えないところを疎かにすれば
全体に波及すると気付かされました。

当たり前なのですが
着物は、生地の全てが繋がって
一枚になっているということなのです。

また、見えないところをどう扱っているかで
その着付け師の美意識が分かってしまう
と言っても過言ではないのかも知れません。

美しさとは

見えているところが美しいのは大前提。
むしろ、本来なら見せたい
(見せびらかしたい)その美しさを隠す。
あえて、美しさを主張しない。

何かをきっかけに
ちらりと見える、または見せる。
それが、誰かの心に留まり
美しさを増幅させる。
そして分かる人だけが分かる。

それが、本当の美しさなのだと思います。

裏勝り

主に男性の着物で
羽織の裏地をこだわって
仕立てるというのがあります。
江戸時代中期の贅沢禁止令による
当時の人々の工夫と発想から生まれた
遊び心あるお洒落です。

こういった美的概念は
私たち日本人が守り大切にすべき
着物文化の一つだと思います。

余談

例えば、ユキヒョウが美しいのは
険しく厳しい山岳地帯に生息しているからです。
彼らは、そこに居てこそ美しいのです。

アオザイやチマチョゴリをはじめ、
世界中のそれぞれの地域の民族や
部族の方々が纏う伝統的な衣装は
その国やその地域の人々が着てこそ
最も美しいと思います。

ヨシダナギさんがアフリカを中心に
世界の様々な地域で撮影された写真に
民族や部族固有の伝統的な衣装を纏った
美しい人々が写っているのを
ご覧になった方も多いのではないでしょうか。

日本固有の伝統的な民族衣装の
一つである着物も日本人が纏ってこそ
最も美しいと改めて思います。

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