3名様のお支度をさせていただきました。
今回は、以下の通り着付けテーマを設けました。
クールリボン
こちらは、私の創作帯結びです。と、言いたいところですが、完全なオリジナルではありません。
オンラインサロンでご指導いただいている福井洋子先生のアイディアを一部に盛り込んでいます。
帯揚げをリボンにしたいとお客様からのご要望がありましたので、帯結びにもリボンを取り入れました。
お召しになる帯の柄が事前に分かっていたので、胸にリボン背中にリボンでもくどくならないと思ったからです。帯揚げのリボンを「可愛い!」と、とても喜んでくださり、こちらも着付けながら嬉しくなりました。
帯柄の位置も、何気なくこだわっています。
言わなければ誰にも分からない世界です。
このお嬢様のお姉様も、昨年お支度させていただきました。
フラワーガーデン
こちらは、彩乃会着付け俱楽部diary 12月課題帯結び「パピヨン風アンバランスりぼん」です。
福井洋子先生から合格をいただいております。
事前に前撮りのお写真を拝見させていただきました。お着物の色がとても良くお似合いでしたので、すぐに、このお着物の柄や帯の柄には「パピヨン風アンバランスりぼん」がぴったりだと思いました。色とりどりの花に誘われて蝶が優雅に舞っているイメージです。帯揚げは、鬼絞りで主張が強いためシンプルに本結びにしました。帯締めは、豪華な帯飾りが付いているので、派手なアレンジを控えました。
クラシックモダン
こちらは、オリジナルの創作帯結びです。
このお着物一式は、ただ一つを除いてお母様の姪ご様もお召しになったものです。
事前に画像をいただき、今時の振袖にはないクラシックでありながら重厚感と上品さを兼ね備えたお着物であると拝見いたしました。これは、絶対に昭和の着付けにしてはいけないと思いました。なので、帯結びは文庫を土台にして上に乗せる羽の片方をしだれさせてアシンメトリーにしました。帯揚げは、ただの本結びではなく控えめにアレンジしました。帯締めは、派手に飾り結びをするのは違う気がしたので、シンプルな藤結びにしました。
そして、ただ一つを除いたものが伊達衿です。
お母様の姪ご様は、濃い緑色の伊達衿をされていました。衿元が引き締まり、きりっとした印象です。お母様のお手持ちの伊達衿が着物に合うかご相談を受けました。姪ご様の雰囲気とはまた違った柔らかい印象になると思います、とお伝えしました。実際にお召しになっていただくと、思った通り素敵なコーディネートになりました。
とても小さな面積ではあるけれど、小さきものが全体に大きく影響を及ぼすと心得よ、私。
いただいたメッセージ
着付け師冥利に尽きる、とても嬉しいメッセージをいただきました。
私の着付けや着付けの価値観が受け入れられた気がしました。
押しつけにならないよう気をつけながら、お客様のご希望に添えるよう励む次第です。
こちらこそ、ありがとうございました。