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勝てなくても負けない家計簿

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しくじり

40代前半まで同じ会社で夫婦ともに正社員として働いていました。
一戸建てに住みながら、それぞれが国産の高級車で通勤していました。
そんな折、リーマンショックの影響で二人同時に解雇されたのですが、
それほど深刻に思っていませんでした。

まもなく夫は再就職が決まり、
私は一年間の
失業給付期間を経てパート勤務につきました。

その時の退職金の一部を住宅ローン繰り上げ返済にあて、
ボーナス払い分を無くすことだけは済ませました。

その後、私の両親が相次いで亡くなり、残っていた退職金から葬儀代を支払い、
さらに それぞれ所有していた車を新車に買い替えました。

このころから、旅行や税金の支払いでボーナスを全て使い切るようになりました。
私の収入が減っているのに、生活スタイルはリーマンショック前と同じでした。
よく言われることですが、なかなか生活水準を下げることはできませんでした。

辛うじて そんな生活を続けていましたが、再び夫が転職。
さらに収入が減ったところへ 追い打ちをかけるように夫が手術で入院。

恥ずかしい話ですが、夫が手術を宣告された時点で 貯金はゼロ。
もっと恥ずかしいことに、家計は夫まかせで 私は これまで一度も管理したことがありませんでした。

固定費の削減

夫が手術をしなければならないとわかってから、過去一年分の収支を徹底的に洗い出しました。
まずは、何にどれだけ使っているのか把握することが必要だと思ったからです。

そして 愕然としました。

出ていくものが あまりにも多過ぎて。

不要な生命保険の解約

二人分のがん保険と私の医療保険を解約しました。
ありがたいことに、その内の一つから解約返戻金を受け取ることができたので、
入院・手術費用にあてることにしました。夫の医療保険は、退院後に給付金をいただいてから
解約することにして、二人合わせて2,500円/月の掛け捨て保険だけを残しました。

10,500円/月 削減。

電気料金の見直し

現在、比較検討中。

ガス料金の見直し

ガス会社比較サイト(エネピ)を利用して、
料金の安いところに変えました。

平均4,500円/月 削減。

自動車保険の見直し

私の自動車保険から車両保険を外しました。
夫は既に車両保険を外していたので、今回は私のみの見直しとなりました。
併せて、自動車保険にロードサービスが付いていることから、長年入会していたJAFを退会しました。

保険料4,000円/年 削減。
会費6,000円/年 削減。

火災保険の見直し

保証内容が重複していた自然災害特約を外しました。
言われるがまま契約しましたが、なんの疑問も持たずに今日まで
支払ってきた金額の大きさに驚愕し、ため息の出る思いです。

31,000円/年 削減。

年間購読の見直し

着物雑誌の月刊誌と季刊誌を年間購読していました。
定期的に届けられるので、ほっておくと どんどん増えてしまいます。

・もう初心者ではない
・ある程度のことは分かっている
・一度見たら 再度読み返すことは滅多にない

ということから、どうしても欲しい時だけ買うことにして、
物理的な断捨離と金銭的な断捨離をかねて、やめることにしました。

12,500円/年 削減。

携帯電話の見直し

携帯電話は、2年前に格安SIMに移行しています。
それまで 二人合わせて18,000円/月の支払いで、それぞれ4年と6年の契約でした。

契約期間の支払総額は、なんと108万円。
気絶しそうです。

現在は、機種本体×2台の無利息分割払いが8,000円、二人分の通信料が 1,000円~2,000円の間です。
機種本体の分割払いが今年中に終わるので、その後の支払いは通信料のみです。

制度をもれなく活用

健康保険限度額適用認定証の申請

手術を宣告されてから、すぐに申請して一週間ほどで取得できました。
その都度 医療機関窓口に提示することにより、一か月分の自己負担額が
所得に応じた限度額までの支払いで済みます。

ちなみに、高額療養費制度は先に自己負担します。
あとから自己負担限度額を超えた分が 戻ってくるものの、
先に支払う自己負担が大きな負担になります。

加入している組合けんぽ、または協会けんぽに申請します。

住宅ローン支払い変更

夫の入院・手術と退院後の療養期間中は収入が途絶えるため、
返済が困難であることを金融機関に相談しました。

3ヶ月間だけ元金分の支払いを遅らせ、
利息分のみの支払いにしてもらいました。

金融機関には、早めに相談すると心証が良いようです。

傷病手当金の申請

勤務先から申請用紙が届き、そこから担当医師に診断書を書いてもらうのに2~3週間。
それから提出して口座入金されるまで 更に2週間。

すぐに欲しいところですが、どうにもなりません。

実家に借金

傷病手当金がもらえるまでの繋ぎとして、
銀行・カードローン・自治体の貸付制度を全て当たってみましたが、どれも返済に不安が残ります。

一番避けたかったことでしたが、
夫の両親が快く貸してくれたので本当に助かりました。

障害者手帳の申請

夫は、大動脈弁閉鎖不全症で弁置換手術を受けました。
これは、申請すれば1級に認定してもらえます。
経済的にメリットが大きいので 取得しない理由はありません。

夫が受けられる福祉サービスは 以下の通りです。

障害者手帳1級
・NHK受信料の半額免除
・有料道路ETC利用の半額割引き
・自動車税の全額免除(適用条件あり)
・医療費(保険適用分)の全額助成
・所得税40万円控除と住民税30万円控除

手帳の等級によって金額は異なります。
また 上記のサービスは、全て個別に利用申請や申告が必要です。

ちなみに、所得税と住民税の控除を受けるには、
会社員は年末調整で、個人事業主は確定申告で申告します。

ほかにも、公共交通機関の乗車券購入時や利用時に
手帳を提示することで割引きを受けられます。

携帯電話の割引きもありますが、
格安SIMは 対象にならないようです。
(2022年7月30日 現在)

障害年金の申請

障害者手帳の申請と並行して、障害年金の申請も行いました。
障害年金は、障害者手帳を取得すれば自動的に受給できるものではありません。
それぞれ申請する窓口が異なり、障害年金は年金事務所、障害者手帳は居住する自治体です。

障害年金と障害者手帳は別ものであり、 等級は連動しません
障害者手帳が1級であっても、障害年金では2級や3級の場合があります。

そして、障害年金は申請すれば必ず受給できるというものではなく、厳しい書類審査があります。
このため、たくさんの書類集めに奔走しながら書類作成もこなさなければなりません。
年金事務所へ何度も足を運ぶことになります。自力で提出が困難だと思われる場合は、
有料で社会保険労務士さんに依頼する方法もあります。

-注意しなければならないことー
障害年金と傷病手当金は 同時に受給できないため、
同一受給期間においては調整されます。

障害年金>傷病手当金の場合 傷病手当金の全額返納
障害年金<傷病手当金の場合 障害年金と同額の傷病手当金を返納

まとめ

夫が手術をする事態になるまで、危機感無さ過ぎたことは猛省しなければなりません。
それでも、年間にして20万円以上の削減は、とても大きいと感じます。
(携帯電話の格安SIM移行は既に完了していたので含めません。)

不思議なことに、もっと家計の断捨離をしたいと思うようになりました。

ここまでできたのは、はだかマッチョライオン先生のYouTubeと夫が協力してくれたおかげです。

ありがとうございます^^



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